Front Beam Suspension System

Corally 12SL をベースにし、ビームサスペンションを装着するための方法とセッティングのポイントを説明します。

フロントビーム装着に必要なパーツ一覧(シャシー除く)

品番 品名 価格 必要数  
CP-M4M3 M4-M3 皿ビスアダプター 2ヶ入 400 1  
1017 1/12用 センターポイントタイロッド 1000 1  
1265 Oリング 5.0X3.0(10ヶ入) 500 OP
1266 Oリング 5.0X3.5(10ヶ入) 500 1
1267 Oリング 5.0X4.0(10ヶ入) 500 OP
74817 SP12M フロントビーム 4100 1  
75290 Tバー ボールジョイントセット(1ペア) 900 1 ※1
75291 ボールジョイントセット・ロー 1200 1 ※2
75570A スプリングアジャスター (1ペア) 300 1
75573 ミディアム フロントスプリング(1.0mm) 500 1  
75574 ハード フロントスプリング(1.1mm) 500 1  
75576 X-ハード フロントスプリング(1.2mm) 500 1  
75580 フロントダンパーセット 1500 1  
75582 フロントダンパーリング(1ペア) 900 SP  
75583 フロントダンパーポスト ショート(1ペア) 800 SP  
75775 1/12キングピン(ナット付) 900 2  
75781 アルミキングピン シム 300 1  
75782 スチールキングピン シム 400 1  
75791 ステアリング ブロック(右・左 各1ヶ入) 700 1  
75795 チューニング ステアリング ブロック(ベアリング無)2ヶ入 1000 OP  
75796 チューニング ステアリング ブロック(ベアリング付)2ヶ入 3200 OP  
75856 SP12X USスペック フロントアクスル(1ヶ入) 600 2  
76061 クリップセット 600 1〜4 ※3
※1  メーカー在庫切れ(7月中旬入荷予定)
※2  75290の代用として使用します(ボール下にカラーを入れて調整)
※3  ステアリングブロックの950ベアリングの変わりにカラーを入れる場合は4個必要です。
※    OPの表記はオプションパーツ、SPの表記はスペアパーツです。

上記のパーツのほかに、ビス、ナット、シム、アルミワッシャー等が必要となります。
 
まず、メインシャシーのダンパーポスト取り付け穴にM3x25の皿ビスをM3ナットで固定します。
写真のビスはCorallyの11808チタンビスを使用しました。

次に、ダンパーポストをねじ込みます。
ダンパーポストは傷がつかないように気をつけながら、しっかりと固定します。

写真のダンパーポストはスムーズな作動を望んで、コンパウンドで磨いてあります。この部分が傷んできたら再度研磨するか、定期的に交換してください。

スペアパーツは#75583 フロントダンパーポスト ショートです。

ダンパーポストを固定したら、ナット部分に被せる様にバンプラバー用のOリングを挿入します。このOリングにシューグー等を薄く塗布し、シャシーに接着してください。このOリングはセッティング変更で取り外しますので、しっかりと固定しないように注意してください。

写真のOリングは#1266の3.5mm厚を基準として使用しています。このOリングの厚みを調整することで、キャスター角を変更します。キャスター角を変更せずに、ロールセンターを変える場合にも使用します。

Oリングの厚みは3.0、3.5、4.0mmの3種類です。
キャスターアングルは0.5mmで約1.0°変わります。

微調整したい場合は、Oリングを好みの厚みに削ってください。
フロントビーム本体をガラスの上において両面をチェックします。しかし全てのビームがどちらかに歪んでカタカタしますので、カタカタする面を上面にして組み立ててください。

クラッシュ等で大きく曲がった場合は必ず交換してください。

キングピンをしっかりねじ込み、ボールジョイントを装着します。必ずボールが軽く動くようにしてください。
■ 75291 ボールジョイント・ロー使用時(写真上)
ボールの下にカラーを4mm入れます。



■ 75290 ボールジョイント使用時(写真下)
ボールの下にカラーを2mm入れます。

また、ボールの下に挟むカラーは外径が大きいものを選んだほうがクラッシュ時に安心です。
この状態で、キャスター角は約4°となります。
ボールを0.5mm持ち上げればキャスター角は約5°になり、ボールを0.5mm下げればキャスター角は約3°となります。

このボール部分とOリングの厚みを変更することはロールセンターに直接影響します。ビーム自体を均等に上げればフロントの荷重の掛かり方は穏やかになり、アンダー傾向となります。下げればクイックになり、より曲がる傾向になります。下げすぎるとハイサイドやリアのグリップ抜けになる場合が有りますので注意しましょう。
ダンパーポストにダンパーリングを装着します。

装着する前にダンパーポストに薄くダンパーシロップを塗布し、ゆっくり回転させるようにしながら装着します。
ダンパーシロップの粘度を変更することにより、減衰力を調整します。

ダンパーリングは定期的に交換してください。
スペアパーツは75582 フロントダンパーリングです。
ダンパーリングにフロントスプリングをのせ、スプリングアジャスター上部にM3ナットを入れて、真直ぐねじ込んでいきます。

このねじ込み量でプリロード又はリバウンド量を調整します。
最初は、ねじ込んで行った時にスプリング上下の隙間がなくなるギリギリのところまで締め込んでください。

定量化は非常に難しいので、スプリングをスライドさせたときの感触で覚えておくと良いでしょう。
ステアリングブロックの組み立て。
写真は左です。右も同様になります。

図のように組み立てます。

ステアリングブロック内に入るプラスチックのカラーは、クリップセットに付属されている5x9のベアリングと同寸法のカラーです。ステアリングブロック内は全て5x9のベアリングを入れても問題ありません。
バネ下重量を軽減したい場合は、プラスチック製をお勧めします。
組みあがったステアリングブロックをキングピンに挿入します。この時上下に入れるシムの量でフロントの車高を調整します。

キングピンシムの組合せでガタが少なくなるように調整してください。